会長からのメッセージ

1 特定非営利活動法人日本BBS連盟の令和2年度の通常総会が、令和2年6月24日、東京千駄ヶ谷にある更生保護会館において開催されました。例年ですと、総会には会員である全国の都道府県連の代表者の方々や個人会員等に70名ほど参加して頂き、新しい事業年度を迎えた記念すべき総会を盛大に開催していたのですが、本年は新型コロナウイルスの影響で、開催時期が約1ヶ月遅れたほか、決議も定款第33条第2項に基づき、代理人に表決権の行使を委任し又は書面表決するという、過去に例のない形式で開催されました。このような特別な事態となった背景としては、皆様御承知のように、本年初めから、新型コロナウイルスによる感染者の数が、月ごとに全国的に増加し、様々な分野に深刻な影響を及ぼし始め、BBSでも本年3月、札幌で開催予定の、全国学生BBS研修が中止となりました。さらに本年4月から令和2年度の新しい事業年度が始まりましたが、4月7日に特別措置法に基づく緊急事態宣言が宣言される事態となり、その後の感染状況の推移により、5月25日、同宣言は全国的に解除されました。なお、都道府県にまたがる全国的な移動については、移動の自粛も要請されていましたが、6月19日に解除されました。このような事情から、例年5月中旬ころに開催されていた総会をこれまでどおりの形式・方法で開催することは極めて困難と思われたことから、理事会の決定を受けて、当日の総会の開催場所は東京千駄ヶ谷にある更生保護会館とし、決議事項については定款33条第2項に基づき決議されることになりました。

2 このような経緯を経て、令和2年6月24日、総会が開催されたのですが、その総会には、私、常務理事の長谷川正光氏、監事の茂呂雅之氏及びBBS事務局長西瀬戸伸子氏の4名が出席しました。役員を除く会員は団体会員50名、個人会員1名の51名であるところ、委任状を提出した会員及び書面評決を選択した会員で過半数に達していました(ちなみに当日の欠席は11名でした。)。有効に成立したのを確認した後、議事にはいりました。

3 例年ですと、会長の開会の挨拶の後、来賓として更生保護行政を所管されておられる法務省保護局の保護局長や幹部の方からご挨拶を頂いたり、BBS運動の発展に貢献された方々に対して日本BBS連盟会長特別表彰が行われ、表彰状と記念品の授与が行われていたのですが、当日は保護局長の代理として出席された法務省保護局更生保護振興課長押切久遠氏から、局長挨拶を代理朗読して頂きました。
 その後、会長の司会の下で、議事録書名人の選任、令和元年度の事業報告、活動結果報告、会計報告が行われ、引き続き監事から、監査報告が行われました。注目された活動としては、4団体(1県連、3地区会)においてクラウドファンディングへの挑戦がなされ、いずれも目標額を達成したこと、日本における更生保護ボランティアの活動を世界に発信するため、更生保護団体国際ネットワーク推進本部に参画し、令和元年9月にオーストラリアで開催された第4回世界保護観察会議に11名のBBS会員が参加したこと、本年4月開催される予定であったユースフォーラムへの準備活動を行ったこと、昨年10月7日開催された「更生保護制度施行70周年記念全国大会」を共催して協力したこと等でした。そして、議案どおり、承認されました。
 さらに、理事会の決議を経た、令和2年度の事業計画(新規施策を含む)とこれに伴う一般会計・特別会計予算を報告しました。本年度の重要な事業として、平成29年12月、閣議決定された再犯防止推進計画を国、地方自治体及び民間団体とさらに強固に連携し、再犯・再非行防止の具体的な取り組みを積極的に推進していこうとするものです。また、SDGsの達成に向けての活動も求められています。さらに、2020年4月に京都で予定されていたコングレス(第14回国連犯罪防止刑事司法会議)及びユースフォーラムは世界的な新型コロナウイルスの感染拡大した影響で残念ながら、延期されましたが、今後の状況をにらみながら、対応が決定されるものと思われます。なお、会員から、意見が出された事項については、今後、適切に対応していくことになりました。そして、最後に保護局からの連絡事項及びBBS事務局からの連絡事項が伝達されました。

4 不幸にして非行に陥った青少年等を対象とするBBS運動や更生保護の基本理念は、確固たるものがありますが、BBS運動を含め更生保護を取り巻く情勢は、昨今の社会的耳目を集めた事件や社会情勢の変化を含めて何かと厳しいものがあります。とりわけ今後は、BBS運動においても新型コロナウイルスの感染拡大防止のために様々な工夫(三密を避ける、社会的距離をとるなど)を講じていく必要があると思います。様々な社会経済活動の分野において、ガイドラインが策定され、関係者は対策をとっています。BBS会員の皆様も、「新しい生活様式」を意識しながら、80周年を目指し、新たなBBS運動のあり方を模索し、ともだち活動の活性化策、学習支援活動の充実、保護観察所・保護司会・更生保護女性会、地域等との連携のありかたなど、本年も引き続き、更生保護関係機関等の理解を得つつ、会員の皆様の積極的で一段と工夫された質の高い活動による新たなBBS運動の展開を期待しております。

令和2年6月26 日

特定非営利活動法人日本BBS連盟会長 戸田信久