ともだち活動

ともだち活動はBBS運動を特徴づける、運動の一つです。

保護観察を受けている少年少女をはじめ、様々な悩みを抱えている子ども達と、同じ世代のちょっと年長の「ともだち」としてふれあうことをとおして自立を支援する活動です。このともだち活動は保護観察所のほか家庭裁判所や児童相談所などのさまざまな機関から依頼を受け、その指導のもとに行われます。

涼さんの場合

涼さんはただいま就活真っ盛りの大学生。
そんな涼さんの大切な思い出は、学校を休みがちだった中学生の女の子との「ともだち活動」。
 涼さんは少女のことをこんな風に語ってくれました。

 Aちゃんは、笑顔でいろんなことを話してくれて、遠くから私を見つけると大きく手を振って駆け寄ってくる・・・。人なつっこい可愛い子でした。  こんな子が、私が想像したこともないような苦しい思いを抱えていると知って、すごくショックでした。  Aちゃんと私は、他愛もない話をして、一緒の時間を笑ってばかりで過ごし、正直自分が何の役に立ったのかはわかりません。  でも、周囲の人が、Aちゃんが他の人の立場も考えて行動するようになったとか、駄目なことは駄目とはっきり言えるようになったとか、ほめて下さるのが嬉しかった・・・。

「ともだち活動」は終わりましたが、あの可愛い笑顔が今も時々私の心に浮かびます。

※ この報告は事実に基づいていますが、個人が特定できないよう周辺事実に変更を加えることがあります。